異世界釣り暮らし

異世界釣り暮らし

9

ストーリー

8.5/10

キャラクター

9.5/10

設定

9.0/10

独自性

9.0/10

文章力

9.0/10

Good

  • 主人公がぶれない
  • 独自性がとにかく生きてる
  • 読みやすい文章
  • 気持ちのいい主人公

小説情報

完結済
https://ncode.syosetu.com/novelview/infotop/ncode/n5698du/
作者:三上康明
掲載日:2017年 02月11日 16時46分
最終更新日:2018年 05月13日 16時08分
完結済 全113部分 文字数:412,710文字

感想

ストーリー

トラックに轢かれて異世界へ……ではなく、暴走した冷凍トラックから落下してきた冷凍マグロによって異世界へ旅立つことになった主人公。
転生先は、全てが釣りで決まると言っても過言ではない釣り人にとっては夢のような世界。この異世界では魚を手に入れるには、釣る以外には方法がない為、魚はとにかく貴重だ。そんなこともあって魚を釣れる奴はとにかくすげぇ。
これは、そんな魚至上主義の異世界で、釣り馬鹿の主人公が大活躍をするお話。

キャラクター

最後まで主人公の軸がブレなかったので、かなり印象はいいです。
徹頭徹尾、魚釣りを中心に物語が展開され、主人公の動機も魚釣りが好きだからという単純明快さは潔い。変にぐだぐだと恋愛模様を入れたり、シリアスを入れたり、金儲けしまくって贅沢三昧みたいな展開は、早い内にこの作品には合わないなと感じたので最後までそういったキャラクター描写が無くて良かった。だからストレスフリーに読めたんだろうと思う。

設定

海には海竜を初めとした凶暴な生物がウヨウヨしているので、船を出すのは自殺行為。だから食い物は沢山あるけど、魚だけは中々手に入らない世界。そんな魚の中にも更に特別な魚が存在します。その体内に魔力を含み、その結果、神々しく体を光らせる魔魚。同じ重さの金に等しく価値がある魔魚は、世界の名うての釣り師でも釣るのは困難な超弩級の大物。ですが、現代から一緒に移転した、最先端の釣り道具と、主人公の釣りの腕で魔魚を釣り上げていく。

独自性

釣りという一点で、独自性をぶっちぎった作品。世界観的には、やはり中世ヨーロッパなのかなと思うが、そんなマンネリを吹き飛ばす勢いを感じた。逆にファンタジー設定を生かした魔魚や、釣りでしか魚が手に入らない理由など、辻褄も納得がいくので「意味の無いファンタジー設定」ではなかったのはデカイ。ぐっど

文章力

読みやすく、軽快な文章だった。長くなり過ぎない文章構成、字下げなど基本が守れている。こういう軽い設定の小説には、これくらい軽快な文章がベストだとさえ感じた。書籍化も頷ける。