「初心にかえる」篇が完成するまで—

 

成元 知り合って約年、お会いするのは前回のロケハン時と今回撮影での回ですが、昔から知っている様ななんだか不思議な感覚です。


深野 そうですね。かなり打ち合わせもしましたからね。もう年前なんですね。


成元 あっという間ですよね。長くお付き合いをしてきたぶんKOAという会社のことを深く知ることができました。


深野 ありがとうございます。


成元 では早速ですが、今回インナーブランディングを意識された映像を制作することとなった経緯を教えてください。


深野 はい。入社した若い社員なんかはすごく夢を持ったり希望を持ったりして会社に入ってくるんですけど、いつの間にか会社の良いところ見えなくなってしまったり最初に抱いていたもっとこうしたいこんな風になりたい!という気持ち薄まっているんじゃないかと思います。KOAは良い会社になろうと努力をしていますし、実際に良い取組みもしていますが、そのことを社員が知らないうことにもったいなさを非常に感じていて…。会社の魅力を社員に対して伝えたい気持ちと、もう一度頑張りましょうよ!みたいなことが伝わるにはどうしたらいいのか悩んでいたところに、NAROUさんという立ち上げたばかりの面白い映像制作会社ご紹介を受けました。


成元 そうだったんですね。


深野 NAROUさんとの打ち合わせの中で私たちの思いに強く共感していただき、もっとこうしましょうよ!とか、こんな風にしたらいいと思いますよ!みたいな、適切なアドバイスをいただき、一緒に作ってみませんか!となりNAROUさんにお仕事をお願いすることになりました


成元 あの時間が一番大切で、一番楽しいんです。


深野 はい、そうですね。


成元 ではもう少し詳しく、弊社にインナーブランディング映像を依頼することが正式に決定した経緯もお伺いしたいです。


深野 はい。自身も動画慣れしているという世代でもありますので、動画に期待値が高くありながらも、自分たちが作る動画が現実的に見えすぎてしまっていたところがあって。想定の枠組み内で誰かにお願いするというところに対し、やはり 一種のちょっと現実をわかっていなかったっていうところが非常に強かったと思います。仕上がった映像を見た時に、やはりその道のプロでやられてる方の感性だったりとか、積み重ねてきた努力だったり、経験値というのは必ず映像とかアウトプットに出てくるんだというのを感じられました。自分たちが同じコンセプトの映像を作り始めたとしてもスペシャリストが社内にはいませんから、あそこまでの映像を制作することは不可能です。「初心にかえる」に出演してくれた社員も映像をみて、すごく良かったと心から喜んでいました。やはり自分たちだけではこのような映像を制作することはできなかっただろうなとすごく思っています。


成元 ありがとうございます。じゃあ、想定していたモノを超えたと受け取ってよろしいんでしょうか?
 

深野 もちろんです!


成元 ありがとうございます。
 

深野 私たちの想定の中で、正直そんなに映像にお金をかける必要がある?っていうところがありました。結局は自分たちで作るべきだと考えていましたが、そういった思込みというか頭の中で制限がされていた表現のあり方をうまく取っ払ってくれたなっていうか、貴社に制作していただいた映像で、自分の価値観が大きく変わったなっていうところはすごく感じています。


成元 それは良かったです。


成元 「初心にかえる」篇の完成品をみて、率直な感想を教えてください。


深野 はい。やっぱり私が個人としてすごく感じたのは、うちの会社にいる魅力的な人たちのいいところが映像っていうものでこんなにも引き出せるんだっていうところで感動しました。


成元 それは良かった。 


深野 人選に関しても、インタビュー時にきちんと取り組みをされてたりとか、私たち人事教育部門が持っている情報領域以上の社員の魅力を引き出した上で、映像全体で1つのストーリーになっていつつ、社員それぞれの個性を引き出しフォーカスされていて、KOAの社員ってすごいな、素晴らしい人たちがいるなっていうものを感じられる作品にしていただきました。自分たちでは到底作れないモノを見せつけられて、すごく感動しましたね。


成元 恐縮です。周りの反応はどうでしたか?


深野 普段はあまり前面に出て自分の頑張りだったりとか、そういうことを発信されない方々なんですけど、まあ慎ましいというか(笑)


成元 (笑)


深野 なんですけど、結構周りにみせていたり、みてみて!っていう感じですごく自分がなんだろう、そこに出演できて注目を浴びることに恥ずかしさを感じながらも、それよりも喜びが勝ったのかなっていうところでしたね。


成元 制作した側としては、番うれしいお言葉です。


成元 今回NAROUとの仕事はどうでしたか?


深野 NAROUさんとお付き合いしてすごく良かったなっていうのは、ちょっと他の企業さんと比べるとよくないですけれど、あくまでも私たちが発注側になってこういう映像を作りたいという要望に応えてくれました。企業さんってたくさんあると思うんですけど、その映像を作るにあたった背景をしっかり話し合いの中で深堀ってくれたりとか、ぶつけさせてくれる。おかげで作りたいっていう思いを持つことができました。今回で言えば、その思いをいかに具現化するかということにとことんこだわってくれましたので、それを理解した上で私たちの依頼を引き受けてくれ、私がこんな感じかな?みたいに想像力がなく、少し詰めが甘い部分などは、すぐに「じゃあこうしましょうよ!」と理由も含めた具体的なフィードバックをくださいました。思いを形にして反映させたアウトプットを作ってくださる熱量のある会社さんだなっていうのはすごく感じました。


成元 嬉しいです、ありがとうございます。


深野 いえいえ。あの、本当にここはいいところなのかなと思ってるので。